皆さん、病院での診察や健康診断の際に採血をした経験があると思います。多くの方は、できればしたくないと思っておられるのではないでしょうか?採血は嫌だなと。
理由として、「針を刺されるのが怖い」「痛いのが苦手」「血を見るのが怖い」「いつも失敗されてしまう」など採血に関してネガティブなイメージがあります。実際「採血が好き」言われる方を聞いたことがありません。
また、心理的要因も大きく、ひどく苦手意識をもってしまうと極度の不安や緊張から、針を見ただけで、血を見ただけで気分が悪くなって倒れてしまう場合もあります。
そこで、できるだけ採血に対する恐怖心を取り除き、緊張を和らげるために採血に対する心構えや対策、また採血に対しての疑問点や注意点についてお話したいと思います。
採血の前に
まずできるだけ緊張を取り除きましょう!誰でも採血前は少なからず緊張してしまいます。深呼吸など行い、採血中は採血部位・針先を見ない、スタッフとの楽しい会話で気を紛らわせましょう!もし以前に採血で気分が悪くなった経験がある場合は、事前にお知らせください。ベッドで横になって採血を行う方法もあります。採血は通常、肘の内側の血管から行いますが、血管が見えにくい場合、手の甲などからも採血を行うことがあります。特に寒くなる冬場になると血管がでにくくなるため、事前にカイロなどで温めておくこともおすすめしています。血管が見えづらい人は、採血した部位を覚えておくことで次回スムーズに採血を行えるので確認しておきましよう。
採血の時に
できるだけスムーズに最小限の量での採血を心がけています。「なぜ何本も採血をとるの?」と質問を受けることがありますが、検査項目によって、採血管の中に入っている薬の種類が違うためです。複数の採血管にたくさんの量をとられて貧血にならない?体への負担は大丈夫なの?と不安に思われるかもしれませんが、実際に採血している量は多い人でも20mL以下です。献血での採血量は一般的に400mLとされているので、献血の1/20以下、料理に例えると大さじ1杯強の量です。体への影響はありませんのでご安心ください。
採血中に「手の指先までの痛みやしびれを感じた時」「採血中も我慢できないほどの強い痛みを感じた時」「気が遠くなる感じや冷や汗を感じた時」は我慢せずにすぐに申し出てください。また採血中の注意点として、「採血中にグーパーを繰りかえす」「強く力をこめる」ことは検査データに影響を及ぼす可能性があるためしないでください。力を入れてグーパーしても早く採血が終わることはありません。採血が終わるまで手は軽く握っているだけで大丈夫です。
採血の後に
採血が終わって、家に帰ったら採血部分が青あざになっていた!
「夏で半袖なのに最悪!だから採血は嫌だー」と思った経験をされた方がいるかもしれません。苦手な採血が終わりほっとしてしまうと、採血部位をしっかり押さえておくことを忘れがちです。最低5分間はしっかり押さえて、完全に血が止まっていることを確認してください。血液を固まりにくくするお薬を飲まれている場合はさらに長く押さえる必要があります。採血部位は絶対に揉まないで下さい。
医療が日々進歩する中、針で血管をさして血液を採取する採血だけは昔のままで変わりません。できるだけ、負担を減らし、スムーズに安全な採血を心がけながら日々採血を行っております。採血について不明な点、不安な点がありましたら、遠慮なくスタッフにお申し出ください。
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