~夏は細菌性食中毒の予防を~

 

~夏は細菌性食中毒の予防を~

2025.06.19
栄養管理室

食中毒を引き起こす原因は細菌やウイルス、寄生虫、自然毒などがあります。

夏場は気温が高く、細菌が増殖するのに適した条件となりやすいため、細菌性の食中毒が増える時期です。細菌は温度や湿度などの条件がそろうと食べ物の中で増殖し、その食べ物を食べることにより食中毒を引き起こします。

知っておきたい食中毒の主な原因(細菌編)

  • ●腸管出血性大腸菌O157

牛ユッケ・焼肉・ハンバーグなど、生や加熱不足の牛肉が原因となることが多いです。

  • ●カンピロバクター

生や加熱不足の鶏肉が原因となることが多いです。

  • ●サルモネラ菌

生卵・オムレツ・自家製マヨネーズなど、生や加熱不足の卵が原因となることが多いです。卵の生食をする際は賞味期限内の卵のみにしましょう。

  • ●黄色ブドウ球菌

人の皮膚や傷口などに広く分布しており、手指を介し接触汚染された手作りのおにぎり・寿司・サンドイッチなどが原因となることが多いです。

  • ●ウェルシュ菌

酸素が少ない環境を好み、熱に強い芽胞を形成する特徴があり、100℃で1時間以上の加熱にも耐えることができます。調理後に常温のまま放置されたカレーやシチューなどが原因となることが多いです。

細菌性の食中毒を防ぐためには、以下の三原則が大切です。

  1. 1.細菌をつけない:調理前には手洗いを行い、細菌を食品につけないようにしましょう。また、生肉や魚からの細菌が、加熱しないで食べる野菜や果物などへ付着しないよう、調理器具を用途別に使い分けることも大切です。
  2. 2.細菌を増やさない:食品に細菌がついてしまっても食中毒をおこす菌量まで増えなければ、食中毒にはなりません。食品についた菌は時間の経過とともに増えるので、調理後は早く食べることが大切です。また、細菌は通常10℃以下では増えにくくなるので、食品を扱うときには室温に長時間放置せず、冷蔵庫に保管しましょう。
  3. 3.細菌をやっつける:一般的に食中毒を起こす細菌は熱に弱く、食品に細菌が付着しても加熱すれば死んでしまいます。加熱が不十分だと食中毒菌が生き残ってしまうため、中心部の温度が75℃以上で、1分以上加熱することが重要です。

ただし、ウェルシュ菌のように100℃以上の加熱に耐える菌もあるため、調理後は速やかに冷却し、冷蔵庫で保管することが大切です。

食中毒は予防三原則を守ることで防ぐことができます。特に夏場は家庭でも積極的に予防法を取り入れ、食中毒を防ぎましょう!




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