血液内科に入院する患者さんで最も多い疾患は、悪性リンパ腫（びまん性大細胞型B細胞性リンパ腫、濾胞性リンパ腫など）です。
血液内科では、主に造血器悪性疾患（急性白血病、悪性リンパ腫、骨髄腫など）に対する治療を行っています。再生不良性貧血、自己免疫性溶血性貧血、特発性血小板減少性紫斑病など頻度の少ない血液難病の入院加療もおこなっています。必要な症例に対しては、（ドナーは血縁者にかぎりますが）同種造血幹細胞移植を実施しています。（当院では、一般内科への入院症例は、主治医の診療科で処理されるため、緊急入院となった肺炎や尿路感染症の患者さんがDPCコードで上位にあがってきています。）

代謝内分泌内科では1型・2型糖尿病、痛風、および甲状腺・副腎・下垂体などの内分泌疾患の診療を外来主体で行っています。
上記は糖尿病と肺炎で入院治療を行った患者さんの数をお示ししています。糖尿病入院の内訳は、教育入院（1週間・2週間）、血糖コントロール、および糖尿病患者さんのシックデイを含めた急性期治療が中心となっています。また上記調査結果には含まれていませんが、内分泌疾患の診断のための短期入院や他疾患の治療のため他科に入院されている糖尿病患者さんの血糖コントロールにも対応しています。
高齢化に伴い肺炎による緊急入院が増加しています。当科ではこちらにも積極的に協力しています。
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慢性腎臓病の患者さんを主に腎臓病全般について診療しています。
地域における腎臓内科の基幹病院として慢性腎臓病のトータルケアを目指すことを目標に診療にあたっています。

狭心症の手術を必要とする患者さんが最も多く診療しています。
循環器内科では24時間365日救急搬送受け入れ可能な体制をとっており、急性心筋梗塞を代表とする循環器系の急性疾患にいつでも対応できるようにしています。

入院ではポリープ切除が最も多い症例ですが、DPC１４桁コードの分類基準の該当とならない症例は除かれています。
消化器内科では、食道・胃・十二指腸・大腸および肝臓・胆嚢・膵臓と消化器疾患全体を診療しています。
各検査科の協力体制の良いことを生かして、遠方から来院の方や時間を取りにくい方々に対しても、一度に効率よく検査を進めるようにしています。

入院治療は肺がん、悪性胸膜中皮腫等の胸部悪性疾患を中心に加療を行っていますが、近隣にCOPD、気管支ぜんそく等の呼吸器良性疾患を診察できる病院が少ないことから、外来治療が中心ですが、呼吸器良性疾患の診療も行っています。

神経内科は、脳卒中・神経筋疾患についてほぼ全ての領域に対応できる体制です。超急性期脳梗塞に対しては、安全面を考慮し適応を厳密に判断した上でｔPA療法や、脳神経外科と連携し血栓回収療法（血管内治療）を積極的に行っています。脳卒中以外に、当科では種々の神経筋疾患を診療していますが、中でもパーキンソン病は最も代表的な疾患です。脳卒中や神経難病の入院患者様には積極的にリハビリテーションを行い、退院後の生活・療養にスムーズに移行できるよう配慮しています。註）上の表にある患者数は、各種条件で細かく規定された14桁のDPCコードにより抽出された数字です。脳梗塞やパーキンソン病全体の、実入院患者数はもっと多くなります。

大手前病院の外科は消化器外科、乳腺外科を中心として一般外科までを広く診療しています。入院では胆のう摘出術を必要とする患者さんが最も多い症例となっています。当院は大阪府がん診療拠点病院としてがん診療を積極的に行っており、結腸がん、直腸がんの患者さんが上位を占めています。

呼吸器外科は肺がんだけでなく、地域に根差した呼吸器外科を目標として、病院・診療所からの紹介での気胸、感染性肺疾患等の腫瘍性病変以外の手術も積極的に行っております。

不整脈、心不全の患者さんが上位を占めています。
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脳神経外科は脳神経センターの一員として神経内科及び関連診療科や看護師や薬剤師・理学療法士等の病院スタッフと連携し診療を行っています。

人工骨頭挿入術を要する症例が上位を占めています。
整形外科全般にわたり診療を行っています。脊椎外科、足の外科、膝・股関節外科について専門医が確保できています。救急医療の範囲である外傷外科についてもそのカバーする範囲が広がってきています。
また、全国平均の在院日数より長期化している要因として、在宅復帰に向けた治療を地域包括ケア病棟への転棟により行っているためです。

現在のところ常勤医師１名体制で診療のため、悪性腫瘍の治療や腹腔鏡手術は医療安全管理の観点から症例を十分に検討した上で、安全性の上から可能と判断した症例にのみ施行しています。良性疾患に対する開腹手術、子宮鏡手術、円錐切除術などは１名体制でも十分に対応できています。
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最も多い症例は、白内障の手術を必要とする患者さんですが、DPC１４桁コードの分類基準に従って集計した症例数の多い順に示したものです。白内障手術は１４桁コードに該当しない症例の一つのため、除いています。
網膜剥離、糖尿病網膜症、加齢黄斑変性などの網膜硝子体疾患を中心に、白内障はもちろん、内反症、眼瞼下垂などの外眼部疾患、鼻涙管非閉塞などの涙道疾患、緑内障、ぶどう膜炎、角膜疾患まで、幅広く診療しています。

めまい、突発性難聴、慢性副鼻腔炎の患者さんが上位を占めています。

緊急入院による帯状疱疹が最も多い症例になっています。
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膀胱がん・前立腺がん・尿管がん・腎がん等の尿路生殖器系のがん診療において、手術療法や抗がん剤療法等の多様ながん診療に対応しています。

地域医療支援病院として地域における救急医療に力を入れています。

人工透析導入となる患者さんに対し、地域の透析専門クリニックと連携してシャント設置術を行っています。
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循環器内科では虚血性心疾患に最も力を入れており、ＰＴＣＡ（手首や足の付け根からカテーテルと呼ばれる細い管を血管内に挿入し、狭くなった血管を広げて治療を行うカテーテル治療）を積極的に施行しています。しかしPTCAに固執することなく、個々の症例ごとに十分吟味して治療法を選択しています（薬物療法、PTCA、冠動脈バイパス術）。また、PTCA後の管理もかかりつけ医と綿密に連携を取って行っていきます。

内視鏡によるポリープ切除術が最も多い手術、血管塞栓術が次に多い手術となっています。

腹腔鏡下による手術が上位の手術を占めています。大阪がん診療拠点病院としてがん診療を積極的に行うだけでなく、がん以外の良性疾患についても積極的に診療しています。

肺がんに対しては胸腔鏡補助下肺葉切除＋リンパ節郭清術を標準術式としています。症例により年齢、術前呼吸機能、術前併存疾患も考慮し縮小手術も行っています。進行肺がんや悪性縦隔腫瘍に対しては、呼吸器内科と連携し術前術後化学療法、放射線療法を併用しています。
さらにCT検診等で検出された悪性度の低い初期段階の肺腺癌に対しては、小切開（1センチ程度）3箇所での低侵襲な胸腔鏡下肺部分切除術も行っています。

ペースメーカの移植術が上位を占めています。
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パーキンソン病やジストニアなどの不随意運動症や、痙性・難治性疼痛などに対する機能的脳神経外科手術も積極的に施行しています。

骨折観血的手術ではいずれも半数以上が救急での入院となっています。また、骨折観血的手術（上腕・大腿）の手術では約６割、人工関節置換術（膝・股）の手術では約８割の方が７０歳以上となっています。

常勤医師１名体制で診療を行っているため、医療安全管理の観点から症例を十分に検討した上で可能と判断した症例のみ施行しています。
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眼科の入院患者さんはほとんどの方（約９６％）が手術目的での入院となっています。特に多いのは白内障の患者さんに対する水晶体再建術となっています。

扁桃腺の摘出術が最も多い手術となっています。

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膀胱がんに対する経尿道的膀胱悪性腫瘍手術が上位を占めています。この手術では灌流液として従来よりも合併症が少ない生理食塩水を使用しており、より安全な手術が行えるようになりました。がん診療だけでなく、水腎症等における尿管ステント留置術・尿管結石破砕術、前立腺肥大症手術など良性疾患に対しても積極的に診療を行っています。
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